オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2025年4月14日

ペイントドクターのよもやま話~屋根板金の種類~

皆さんこんにちは! ペイントドクター、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~屋根板金の種類~

 

今回は、建築やリフォームの現場でよく耳にする「屋根板金(いたばんきん)」について、その種類と特徴を深く掘り下げてご紹介します♪

屋根は、私たちの生活空間を雨・風・雪・太陽光から守る大切な構造。その最前線にあるのが板金材です。見た目は似ていても、素材や加工方法、耐久性には大きな違いがあります。


◆ 屋根板金とは?──建物を雨から守る“薄くて硬い装甲”

「屋根板金」とは、屋根の端部・谷・棟・軒先などに取り付けられる金属製のパーツ、あるいは金属製の屋根材そのものを指します。

役割としては主に次の3つ

  1. 雨水の侵入を防ぐ(防水性)

  2. 建物の劣化を防ぐ(耐久性)

  3. 屋根全体の見た目を整える(意匠性)

特に雨漏り防止の観点で、板金の正確な施工は住宅寿命を左右する重要ポイントです。


◆ 屋根板金の主な種類と特徴

屋根板金にはいくつかの代表的な素材と工法があります。それぞれのメリット・デメリット・適材適所を理解することが、より良い屋根選びにつながります。


1. ガルバリウム鋼板(GL鋼板)

✅ 特徴

  • アルミニウム+亜鉛の合金メッキ鋼板

  • 高耐久・軽量・錆びにくい

  • カラーバリエーション豊富

用途

  • 住宅屋根全般、外壁にも使用

  • 「立平葺き」「横葺き」など工法に対応

❗注意点

  • 塩害地域ではメッキが劣化しやすいため対策が必要

  • 傷がつくとそこから腐食のリスクあり

いま最も主流の金属屋根材。「コスパと耐久性のバランスが取れた万能型」


2. トタン(亜鉛めっき鋼板)

✅ 特徴

  • 昔ながらの素材で、コストが安い

  • 加工しやすく、DIYにも使われる

❗デメリット

  • 錆びやすく、定期的な塗装メンテナンスが必要

  • 防音性・断熱性は低め

️ 現在では主に仮設や倉庫、物置などに限定されることが多い


3. 銅板(どうばん)

✅ 特徴

  • 耐食性・耐久性が非常に高い(100年以上持つ例も)

  • 経年変化で緑青(ろくしょう)という風合いが出る

用途

  • 神社仏閣・重要文化財の屋根

  • 高級住宅・意匠性重視の建物

❗価格が高く、施工にも高度な技術が必要

⛩️ 「美しさ」と「長寿命」を両立する芸術的な屋根材


⬛ 4. ステンレス鋼板

✅ 特徴

  • 耐食性抜群、サビにくく長持ち

  • 工場や商業施設でも採用される

❗やや価格が高く、表面の冷たさ(光沢)が好みを分ける

工業的・現代的な建築に合う、高性能な素材


5. アルミニウム合金板

✅ 特徴

  • とにかく軽い(ガルバリウムよりさらに軽量)

  • 耐久性と加工性に優れる

❗価格が高め、強風での浮き上がりリスクあり

✈️ 近未来的なデザイン住宅や、軽量化を重視したリノベーションに活躍


◆ 屋根板金工事の種類(役物)

屋根板金は屋根全体を覆うだけでなく、部位ごとに専用の「役物(やくもの)」と呼ばれる板金部材が取り付けられます。

部位 名称 役割
屋根のてっぺん 棟板金 雨水の侵入を防ぎ、屋根材を固定
屋根の端 けらば板金 風雨の吹き込みを防ぐ
屋根の谷間 谷樋板金(たにとい) 雨水を集めて排水
軒先部分 軒先水切り 水の切れをよくし、外壁への伝いを防止

これらの部品の施工ミスが雨漏りの原因になりやすいため、職人の腕が問われます。


◆ メンテナンスと耐用年数の目安

素材 耐用年数 メンテナンス
ガルバリウム鋼板 約25〜35年 10〜15年ごとに点検・再塗装
トタン 約10〜15年 5〜7年ごとに塗装が必要
銅板 50年〜100年以上 基本的にメンテナンス不要
ステンレス 30〜50年 点検は必要だが塗装不要
アルミ 30年〜 軽量だが施工精度が重要

◆ どの屋根板金を選べばいい?

選ぶポイントは「場所・気候・予算・デザイン」

  • 海沿い → ステンレスや銅板(塩害に強い)

  • 山間部や豪雪地帯 → 強度の高いガルバリウム鋼板

  • 低コストで修理したい → トタン(ただし短命)

  • 美観重視・伝統建築 → 銅板やアルミ

そして何より、信頼できる施工業者に相談することが最重要です。


◆ おわりに──屋根は“見えない安心”の象徴

屋根板金は、普段目にすることのない部分ですが、住まいの耐久性・快適性・安全性を左右する重要な要素です。

️ 雨を防ぎ、風をはね返し、静かに家族を守り続ける。
それが、屋根板金の果たす役割です。

素材の特徴を知り、適切な選択と施工を行うことで、長く美しく家を守る屋根を手に入れることができます。

 

お問い合わせは公式LINEから

お問い合わせ

現場より

久しぶりに施工写真ではなく、現場のお写真です。塗料の飛散防止、落下防止のネット込みでしっかりと足場を立てて万全の状態で塗装工事をして参ります。

弊社のイメージシートもかっこよく決まっていますが、それ以上にお客様の大切なお家を美しく機能的に仕上げてまいりますので宜しくお願い致します。工期中は近隣の皆様にご迷惑をお掛けいたしますが何卒宜しくお願い致します。