皆さんこんにちは! ペイントドクター、更新担当の中西です。
イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は
~屋根板金の種類~
今回は、建築やリフォームの現場でよく耳にする「屋根板金(いたばんきん)」について、その種類と特徴を深く掘り下げてご紹介します♪
屋根は、私たちの生活空間を雨・風・雪・太陽光から守る大切な構造。その最前線にあるのが板金材です。見た目は似ていても、素材や加工方法、耐久性には大きな違いがあります。
◆ 屋根板金とは?──建物を雨から守る“薄くて硬い装甲”
「屋根板金」とは、屋根の端部・谷・棟・軒先などに取り付けられる金属製のパーツ、あるいは金属製の屋根材そのものを指します。
役割としては主に次の3つ
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雨水の侵入を防ぐ(防水性)
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建物の劣化を防ぐ(耐久性)
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屋根全体の見た目を整える(意匠性)
特に雨漏り防止の観点で、板金の正確な施工は住宅寿命を左右する重要ポイントです。
◆ 屋根板金の主な種類と特徴
屋根板金にはいくつかの代表的な素材と工法があります。それぞれのメリット・デメリット・適材適所を理解することが、より良い屋根選びにつながります。
1. ガルバリウム鋼板(GL鋼板)
✅ 特徴
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アルミニウム+亜鉛の合金メッキ鋼板
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高耐久・軽量・錆びにくい
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カラーバリエーション豊富
用途
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住宅屋根全般、外壁にも使用
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「立平葺き」「横葺き」など工法に対応
❗注意点
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塩害地域ではメッキが劣化しやすいため対策が必要
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傷がつくとそこから腐食のリスクあり
いま最も主流の金属屋根材。「コスパと耐久性のバランスが取れた万能型」
2. トタン(亜鉛めっき鋼板)
✅ 特徴
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昔ながらの素材で、コストが安い
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加工しやすく、DIYにも使われる
❗デメリット
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錆びやすく、定期的な塗装メンテナンスが必要
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防音性・断熱性は低め
️ 現在では主に仮設や倉庫、物置などに限定されることが多い
3. 銅板(どうばん)
✅ 特徴
用途
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神社仏閣・重要文化財の屋根
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高級住宅・意匠性重視の建物
❗価格が高く、施工にも高度な技術が必要
⛩️ 「美しさ」と「長寿命」を両立する芸術的な屋根材
⬛ 4. ステンレス鋼板
✅ 特徴
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耐食性抜群、サビにくく長持ち
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工場や商業施設でも採用される
❗やや価格が高く、表面の冷たさ(光沢)が好みを分ける
工業的・現代的な建築に合う、高性能な素材
5. アルミニウム合金板
✅ 特徴
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とにかく軽い(ガルバリウムよりさらに軽量)
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耐久性と加工性に優れる
❗価格が高め、強風での浮き上がりリスクあり
✈️ 近未来的なデザイン住宅や、軽量化を重視したリノベーションに活躍
◆ 屋根板金工事の種類(役物)
屋根板金は屋根全体を覆うだけでなく、部位ごとに専用の「役物(やくもの)」と呼ばれる板金部材が取り付けられます。
これらの部品の施工ミスが雨漏りの原因になりやすいため、職人の腕が問われます。
◆ メンテナンスと耐用年数の目安
◆ どの屋根板金を選べばいい?
選ぶポイントは「場所・気候・予算・デザイン」
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海沿い → ステンレスや銅板(塩害に強い)
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山間部や豪雪地帯 → 強度の高いガルバリウム鋼板
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低コストで修理したい → トタン(ただし短命)
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美観重視・伝統建築 → 銅板やアルミ
そして何より、信頼できる施工業者に相談することが最重要です。
◆ おわりに──屋根は“見えない安心”の象徴
屋根板金は、普段目にすることのない部分ですが、住まいの耐久性・快適性・安全性を左右する重要な要素です。
️ 雨を防ぎ、風をはね返し、静かに家族を守り続ける。
それが、屋根板金の果たす役割です。
素材の特徴を知り、適切な選択と施工を行うことで、長く美しく家を守る屋根を手に入れることができます。
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